迷走サラリーマンが社労士になった話

アラサーサラリーマンが社労士資格を取得(H28済)し、コネなし、経験なしで開業するまでとその後!

僕が社労士試験に不合格だった年にやってしまった6つのこと

 

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 僕は平成27年度の社労士試験に不合格になっている。

 

 当時は午前中に択一があり、午後に選択式というスケジュールだったが、午前中に叩きのめされ、午後にトドメを刺された気分だった。歯が立たなかった。

 

結果的にこの年は過去最低の合格率だったわけだが、合格者が一定数いる以上、言い訳はできなかった。(この年は択一43点、選択は28点で労災と労一が基準割れだった)

 

 

 初学のこの年は、某大手予備校に通っていたが、とにかく無我夢中で時間ばかり費やし、効率が非常に悪かった記憶しかない。

 

 現在振り返ってみると「そりゃ落ちるわな」と思うことが多々。それらを記してみるので皆さんの反面教師にしてもらえれば当時の僕も浮かばれるだろう。

 

1.間違えることが癖になっていた論点を放置し続けた

 正確に言うと放置はしていない。間違えたその瞬間はテキストに戻り何が悪かったか確認する。そしてもう二度と間違えないと心に誓う。しかしである、数日後もしくは数週間後に同じ問題を解くとまた間違えるのである。

 これの原因は、問題を見てから回答を導くまでの思考回路が治っていなかったように思う。この部分の矯正が必要だったのだ。

 

2.表層しか見ていなかった

 表層という表現が正しいかどうかわからないが、社労士試験(特に択一)は2層になっていると感じる。

 表層はテキストに載っている数字の部分や太字の部分で、誰もが覚えて当たり前の部分、2層目はその表層の知識を基に若干掘り下げた部分。

 例えば労働基準法。割増賃金や就業規則、有給休暇なんかはテキストでも太文字で、いわゆるメジャーな出題項目である。

 一方、罰則の有無の問題。テキストを読んでいると隅っこの方に普通のフォントでさらっと書かれているが、最近の過去問ではよく出ている。しかも予備校の難易度判定では「基本問題」である。(ちなみに私が数えた限り、罰則の有無の論点は労基法だけで「労働条件の原則の違反」、「明記された労働契約の事実との相違」、等で合計7つあった)

 

このあたりまで答えられないと合格点の確保は厳しいように感じた僕は、2年目はこのあたりの論点を答練や模試で容赦なく抉ってくる予備校に変更した。

 

3.全て復習していた

 予備校の答案練習や模擬試験を受けると点数はもちろん、全体の中での順位を知ることができる。

 どこの予備校の講師も口を酸っぱくして言っていると思うが、はっきり言って順位は重要ではない。どの問題を間違えたかが重要なのである。正答率が高い(40%以上)にもかかわらず自分が間違えているのは要注意であり復習必須である。人とずれて学習してしまっている可能性があるから。

 逆に正解率が10%以下であれば復習は必要ないのかもしれない。本試験で同様の問題が出てもそれは奇問難問で捨て問となるから。

 

 

4.隙間時間を過信していた

 勉強の時間が多く取れない社会人にとって、隙間時間の活用は合否に影響することは、これについて書かれたたくさんの書籍が物語っている。

 しかしである。隙間時間は所詮隙間時間ではなかろうか。

 私は1年目の隙間時間はスマホのアプリや過去問サイトで問題演習をやっていた。間違った問題の解説等をその場では読み込むのだが結局頭に定着しなかったように思う。

 問題演習とその解答解説を読み込む作業は、テキストが身近にあるいつもの勉強机でいつもの問題集が良いと感じた。

 

5.直前期に全科目のテキストを読んでしまった

 テキスト読み自体は効率が良い学習方法だし、王道である。しかし時期を考える必要があった。

 僕は1年目の時、試験の直前3日を全科目のテキスト読みに費やした。その結果択一の試合勘(問題を解く時の正誤の判断の感覚的なもの)が鈍ってしまった。直前期はこれまでに得た知識のキープが重要だと感じた。

 

6.普段から本番を意識しきれなかった

 練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりでということである。本番は緊張で頭が真っ白になるということもあるし、選択式の奇問難問で焦ることもある。このあたりの経験を模試でできなかったのが本番に響いた。

 

これも思いつけば追記していきたいがこのあたりが失敗だったと思う。

 

これを踏まえて2年目は、

 

1,→繰り返すし間違える問題は予備校の質問コーナーに電話をし会話することで脳にインパクトを与えて矯正する・間違いカードを作り繰り返す。(記憶を矯正するのはインパクトか極度のリピートが効果的である)

 

2.→予備校を変えた

 

3.→正答率が低い問題は復習しなかった

 

4.→隙間時間はCDの聴講に費やした

 

5.→直前期は択一の問題演習を中心に行った。(試験当日の朝も択一各科目20問程度解き、脳を試合モードにした)

 

6.→本番を想定し、本番の時間帯で模試を繰り返した。また選択式の奇問難問は出て当たり前というマインドを持ち、さらに各社の模試を取り寄せ奇問難問への耐性をつけた。

 

 

 これを見て「そりゃ落ちるだろ」と思わるかもしれない。

 

 しかし、当時はわからなかった。時間をかければ受かるだろうと思っていた。

 

 社労士試験は時間をかければ良いというものではなく、学習テクニックが必要な少し風変わりな国家資格だと思う。